この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
覚せい剤使用の前科を有し、尿から覚せい剤成分の陽性反応が出た事案。 依頼者さまは一貫して、覚せい剤はやめているし、今回も自分の意思で覚せい剤を使用していない旨を主張されており、それを信じて無罪主張をしました。
解決への流れ
1年以上勾留され裁判も長引きましたが、判例のいう「特段の事情」があると主張・立証し、認められました(覚せい剤は禁制品のため尿から陽性反応が出た以上、他人から黙って体内に入れられたなど「特段の事情」がない限り自分の意思で使用したと認められるというのが判例です)。
覚せい剤事案で無罪判決が出るというのは、逮捕時や尿採取時に捜査機関による違法な手段が用いられた場合が多く、本件のように適法な手段で採尿(証拠収集)がされ、陽性反応まで出た事案での無罪判決は極めてレアなケースかと思います。あらためて、依頼者さまの言葉を疑わず信じて弁護することが何よりも大事であると感じました。