この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者は,交通事故によって脳外傷を負い,長期間の入通医院を要しました。治療中から認知能力・記憶能力の低下,性格の変化(性格が荒くなった)があったため,ご家族から当事務所に,適正な損害賠償や,今後の生活保障について相談がありました。
解決への流れ
後遺障害の申請では,入念な準備が必要です。本件では,担当の脳外科医に面談したうえで,必要な検査(脳画像検査,神経心理学的検査など)をもれなく実施したうえで,適正な後遺障害の診断書を作成してもらいました。また,現状の生活状況についても,弁護士が自宅を訪問して,家族からの聞き取り,生活状況の写真撮影を行い,依頼者の症状の実態を具体的に説明する資料を作成しました。その結果,後遺障害2級の認定がなされて,依頼者やご家族の介護負担について,適正な補償を受けることができるようになりました。
当事務所は「高次脳機能障害」に関する事案を,交渉・訴訟案件を問わず,多数取り扱っています。高次脳機能障害は,医学的にも発展途上の分野であり,被害者に残ってしまった後遺症の実態と,保険会社の主張する認定とが大きく異なり,争点となることが多い障害といえます。適正な損害賠償を受けるためには,専門医との連携,弁護士の専門知識・経験が不可欠な分野です。被害者・ご家族の一生に関わる問題であるため,安易にご自身で示談を行わずに,弁護士に相談することを強く勧めます。