犯罪・刑事事件の解決事例
#財産分与 . #婚姻費用

相談者が専業主婦で夫に生活費を頼っていた場合の夫からの離婚請求の事例

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白井 由里 弁護士が解決
所属事務所白井法律事務所
所在地神奈川県 横浜市中区

この事例の依頼主

50代 女性

相談前の状況

相談者は、10年ほど前に2人の子供を連れて夫と再婚し、専業主婦をしていました。相談者は、結婚当初は働いていたものの、夫の転勤などで体調を崩したこともあり、専業主婦となっていました。ある日、夫が家を出て別居し、離婚を求めてきました。相談者と子どもの住んでいる家は、夫名義で賃借しており、生活費も夫にもらっていたため、相談者としては離婚の要求を拒否しました。

解決への流れ

まず、相談者は、専業主婦であったことから、生活費を確保するため、婚姻費用を請求する調停を申し立てました。また、離婚については、相談者は、調停時は拒否していたものの、夫の意思が堅いことを悟り、訴訟段階で離婚に応じることにしました。もっとも、夫名義で賃借していた自宅は、ペットも飼育しており、退去することは難しいため、賃借人を相談者名義に変えてもらうことにしました。

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白井 由里 弁護士からのコメント

相談者は、10年ほど専業主婦であったため、生活費を夫に頼っていました。そこで、夫が生活費の支払いを止めて離婚を迫ることがないように、まずは婚姻費用の調停を申し立てました。相談者は持病もあり仕事をしていなかったことから、自宅の賃借人名義を相談者に変えることは、当初、不動産管理会社から難色を示されました。もっとも、戸建てでペットを飼育していたという事情から、容易に転居はできなかったため、夫から一時金を支払ってもらうことにより、不動産管理会社に理解してもらい、名義変更をしました。配偶者が専業主婦などの場合、離婚によりいきなり生活費を失うことはリスクが大きいため、離婚後の経済的自立のプランも考えながら、離婚協議することが望ましいと思われます。