この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
以前の職場で腰を痛めてしまい、労災保険から給付を受けた。しかし、労災保険の給付金は、損害の全てを網羅するものではないため、残りの部分を会社に請求できないかと考えた。もっとも、会社に請求できる見込みや金額が少なければ、労力や弁護士費用の方が高くなってしまう可能性もあるため、見通しについて相談した。
解決への流れ
ご相談者様のお話をじっくりと伺い、各裁判例の調査や弁護士通しの検討会を行った結果、訴訟の見通しとしては極めて難しいことが判明した。そこで、各資料の解説も含めご相談者様に説明したところ、すっきりとした様子で納得され、無駄な費用や労力を使わずに済んだことに感謝されていた。
労災保険と異なり、裁判で会社に請求するには、会社に「過失」が必要とされ、一定のハードルがあります。このことを無視し、「とりあえず訴訟をやってみる」という方もいらっしゃいますが、最終的に労力や費用で損することになるのはご本人ですので、ご自身の判断の助けとするために、弁護士にご相談されることは重要と思われます。